マテバMTR-8という個性派リボルバーの実射動画です。イタリアのマテバ社によって1984年に開発された、変わった機構を持つリボルバーです。
マテバといえば、あのアニメ「攻殻機動隊」の登場キャラ、トグサの使用銃を想像するはずです。
劇中でも、実用性より個人的趣味でこのマニアックな銃を愛用するトグサの嗜好は、周囲から時折戒めを受けています。
まあ、マテバを知っている方は大概、攻殻も知っているといえますね。だってマテバのこと調べれば絶対近くに「トグサ」「攻殻」って言葉がありますから。
そんなわけで、マテバ=マニアックな銃というような印象を持っている方も多いはずです。まったくもって、そのとおり。大変にマニアックな銃です。
38口径、装弾数は8発。シリンダーは一般的なリボルバーに比べ、フロントに位置しており、重心は前面に偏っています。
これは射撃時の反動を抑えるためらしいです。マテバ社のリボルバーはこうゆう一癖が特徴で、同社製品で最も知名度が高いマテバ6ウニカなどは、銃口が一般的リボルバーでいうところのマズル下部、エクストラクター・ロッドのラインにあります。
この特殊な形状はどちらも、トリガーを軽くすることによって命中精度を上げる目的があるみたいです。
今回の動画で紹介したマテバMTR-8に関しても、シリンダーを手動で回転させているのが分かります。そのため、トリガーを引くことで射撃と同時にシリンダーが回転する一般的リボルバーに比べ、シリンダーを回転させる分の力が不要なので、トリガーが軽く、命中精度が上がるわけです。
ただし、特殊は特殊……慣れれば良い相棒ですが、最初のうちはびっくりするような場所に着弾するみたいです。
リボルバーの信頼性と、オートマチックの精度。その融合を目指し、マテバ社はこういったオートマチックリボルバーとも呼称される個性的な銃を作ったわけです。
こうゆう個性派というか、変わったリボルバーって、なんか男心がぐっとそそられますよね。笑
ちなみに、攻殻機動隊においてトグサが使用するマテバは、マテバ社が九十年代に開発した「マテバ2006M」という銃をモデルにした、「マテバM2007」という架空のものです。
しかし、マテバ社は倒産してしまったという話なので、攻殻の時代、トグサはとっても苦労してあのリボルバーを手に入れたんですねぇ。そりゃ周りに文句言われても、愛用するわけだ。